詩「無題」

　　「無題」


お父さんは　いったい
いくら　家族に　負担をかければ　気が済むのか
僕が　どんな罪を犯した
お母さんが　どんな罪を犯した
準が　どんな罪を犯した
せっかくの　大黒柱が　白蟻「「しろあり」酒」により
精神も　体調も蝕「むしば」まれて　いる
そして　今は　お母さんが
この家の　大黒柱だ
なのに　産業廃棄物「お父さん」は
まだ　自分がこの家のオーナーだと
本気で思っているかどうかは
解からんが
とりあえず　僕は　この家の長男だから
家を　守らなきゃならない
今　この「家」方舟は　
みがってな　操舵手「そうだしゅ」により
転覆「てんぷく」の　危機に追いやられている
お母さんは　今まで　口に　しなかった
滅びの　呪文を　唱えだしてきている
「離婚する」
お母さんが　この家「国」から　何処かへ
ひっこす「亡命する」らしい
僕は　家族が　崩壊する事だけは
なんとしても　回避しなければ　ならない
僕なりの　提案として　
僕や
準や
お母さんが
この家を　放棄するのではなく
ファミリーウイルス「お父さん」を
何処かへ　幽閉す「追い出す」べきだと　
思う
あの憎しみの光を「お父さん」
罪無き人々「僕とお母さんと弟」
向けさせる事は　出来ない
既に失われた
多くの命「家族が（お父さんは　除く）本来
使う為の　貴重な財産」
これ以上の犠牲者「貴重な財産消失」を
生まない為に
せめて　この　戦い「家族会議」
を・・・・・・
最後の戦いとする為に・・・・・・
我々は　お父さんを破壊します「黙らせます」


完