詩「後悔日誌」

　　「後悔日誌」

何時から　こんな風に　なってしまったのだろう？

僕の歯車は　どのようにして

反転してしまったのだろう？

誰かが　言った

「工房 絵（かい）を　辞めたら

　其処（そこ）で　人生が

　終わるわけじゃない

　今までの悪事は　全てリセットされる

　で　また　入れば　昔の事は

　咎められない

　逆に　言ってしまえば

　咎めた奴が巨大な十字架を

　背負う事になる」

と　去年母親が　重い病にかかっため

国に　帰った牛蒡（ごぼう）嫌いの男が

そう助言してくれた

だが　それは　最終手段

本当に　どうしようもなくなったら

の　救命カプセル

出来れば　使わないで

冷静に対処（安全運転）できたら　

対処（運転）したい

例え　己に　身に覚えのないことでも

じっと　耐えていれば

自（おの）ずと　光は　見えてこよう

本当の僕は　ロマンチストだ

好きな人が　居ないと

何の価値もない

一介の人間だ

碌な稼ぎもないくせに

稲韮さんと　５回デートしただけで

プロポーズした

だが　彼女は　留学すると言って

僕の記憶から消えた

（僕からして見れば

例えるなら　２７７・５光年（１秒で　３０万ｋｍ進む

距離）の恋が　一瞬で　破られた感じ）

荒野に咲く　１輪の花

限りなく　可憐で　美しい

煌（きらめ）く雫（しずく）が　星へ変わり

星屑（ほしくず）の　砂丘（さきゅう）は

血に染まる

「何故人は　争うのだろうか」

と　その心は　

人の性だ

時代の変化に　刻（とき）は　流血を必要とするから

終り亡き戦争・・・・・・

人々は　平和主義を　唱えながら

今も　何処かで　殺しあっている

主の御衣（ぎょい）に降りて

我等の　しゅくせんとするこの

賜（たま）わり物を祝したまえ

騎士と子と精霊の皆に降りて

ザーメン

　　　　　　　　　　完