詩「小さい時に食べたサザエの印象」

　　「小さい時に食べたサザエの印象」

　　　メリット

サザエの壷焼「つぼやき」

海水と言う　天然の調味料つきで

出汁「だし」は　自分から　出してくれるし

つまんなそうにして　豪快な美味さ

正式な　壷焼は　身と綿を　刻んで割り醤油で

　じっくり　焼くんだけど

あんなのは　ねぇ・・・・・・

やっぱり　サザエの壷焼は　自分で　こうやって

中身を引っ張り出して　熱々とか言いながら

醤油の焦げた香りを

鼻ッ先で　存分に　楽しんでからだね

こう　うまく自分で　引っ張り出して

身を　ハフハフ言いながら齧「かじ」って

最後に　残った

お汁も　底の方で　良い加減に　焦げてるのも

ご愛嬌「あいきょう」

素材その物を　食べてる安心感が

実に　食の原点に　回帰したような

充実感

　　　デメリット

サザエの壷焼は　美味しいんだけど

僕は　苦いのが　嫌いなんだよね

だから　サザエの　肝だけは　切除「せつじょ」

して　お父さんに　食べてもらった

もしくは　サザエの肝だけ　残していた

だから　昔は　秋刀魚の肝も

鰻「うなぎ」の肝も

食べなかった

但し　鰻の肝を　佃煮「つくだに」に

したやつの場合のみ　大好き

何故なら　肝は　苦いけど

佃煮は　しょっぱいから　しょっぱいのは

好物だから

　　　　　　　　　　　完