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室間添随症(しつかんてんずいしょう)..

 

室間添随症とは実在の病気なのか、被害妄想に過ぎないのか

 

「室間添随症(しつかんてんずいしょう)」という病気をご存知でしょうか?

 

ネットでみかけた情報を簡単に要約すると、室間添随症とは、集合住宅の隣人の行動・生活スケジュールを監視してそれに合わせて付きまとう“病気”だそうです。

たとえば、隣人が窓をあければ室間添随症の患者も窓を開けたり、上下階から物音がすれば患者も物音を出す‥という具合に、まるで「ストーカー」のようにこちらの生活リズムを監視しているかのよう思われるのが、その症状です。

 

ちなみに、室間添随症患者には引きこもりの方が多いそうです。
引きこもっている自分の存在を隠すためにこうした「付きまとい」を行うらしいのですが、わたしの印象ではむしろ逆で、存在をアピールしているかのように感じます。

 

ただ精神医学の文献や精神科のホームページなどで、この病名を目にしたことは一度もありません。
実のところ室間添随症は、被害を受けている(と思い込んでいる)側が作り出した妄想なのかもしれません。
相手を病人に仕立てあげれば、彼ら彼女らの「付きまとい」に納得できる理由ができます。
監視されてる気分になっても「この住人は病人だからな。かわいそうに‥」と気持ちを切り替えられるわけです。

 

わたしも含め、他人に監視されていると思い込みやすい方は被害妄想が強いですし妄想の癖がついています。
だから身の回りのあらゆる現象についつい因果関係を見い出してしまうんですよね。


室間添随症という概念も、被害妄想の強い方が作り出したものと考えることもできるでしょう。
(厳密には被害妄想というより、統合失調症でいう「注察妄想」(相手から監視されているという思い込み)に近いわけですが..)

 

そもそも付きまといが本当に起きているのかどうかは、問題の住人本人の真意を知らなければわからないことです。
こちらが勝手にその住人の行動の動機を妄想しているだけという可能性があります。

 

もし仮に、明らかな付きまといや嫌がらせだと思えたとしても、その住人本人でなければやはり真実はわからないでしょう。
わたしがドアを閉めれば階下の住人もドアを閉めるといった場面に遭遇しても、こちら側の推測はあくまで妄想でしかないように思います。
わたしなんかは自分のことさえわからなくなるときがあるんですから、見ず知らずの他人の意図などわかるわけがありません。

 

「室間添随症」という病気は存在する気もしますが、現時点では被害者側(と思い込む方)の被害妄想ともいえそうです。

ただ、室間添随症が実在しようがしまいが、監視してくる(と思えてしまう)住人にとらわれないほうが良いことだけは断言できます。
妄想をふくらませ過ぎて自分の心を滅ぼす必要はありません。
別のことに時間を使ったほうが人生にとって有意義です。

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